銀の道を行く

2004年8月23日
ひとりはひとりを夕暮れになぜまつことをおぼえたのか
 
 
 ひとり 銀の道を行くのか 私・・

 夕暮れが 私にとって どんな時間なのか
 何が変わって 何が変わらないのか
 
 夏の初めと夏の終わりは 立原道造
 彼が逝ってしまった年齢を大きく超えてしまったけれど
 この年で また 小さな詩集と 若いときに偶然手に入れた復刻版をひらく
 
 そして 恋人への手紙
「 ・・・
 ここは おまへも おぼえている叢だ だがあのときは ここがこんなにニッコウキスゲの多い叢だとは知らなかった 僕はたびたびここに来よう もうカッコウもウグヒスも ホトトギスも啼いてゐないが ・・・
 ここを おまへに 手紙を書く 僕の緑いろの 机にしよう
 こんな甘い甘いかんがへが 僕の心には花のにほひのやうに気に入るのだ
 僕の 孤独なあの部屋でより ここの方が おまへにずつと近い
  ・・・・・・・・・・
                     」
 
 私も 緑いろの机 を 見つけよう

 
 
   
 
  

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

この日記について

日記内を検索