部屋

2006年1月25日
 
 久しぶりに通った道。チョコレート色のマンション。 
 ああ、そういえばここ、来たことがある。 数年前にある習い事をしていた時のメンバーの住まい。 
 
 気が合った何人かでたまに飲み会をしていた。年上の積極的なひとが何人もいたので、私は幹事になることもなく、いつも「はーい」と集合場所に現れればよかった。
 
 さあ、お開きということになったときに、ひとりが「うちに寄っていく?」と言った。 「急にいいの?」と女性たちは言いつつも、その誰もが「寄ってみたい。入ってみたいこのひとの部屋へ。」と思っているのがわかった。
 言い出したのは男性。イタリア料理のシェフ。 ゲームをすると必ず見事なボレーとスマッシュでみんなを魅了した。身体はアガシ的。髭も短めにたくわえている。
 女性たちは、彼は女性より男性の方が恋愛の対象だろうと踏んでいた。
 
 部屋はきれいだった。ファブリックはきちんと洗濯してあって、植物は元気で、グラスもカップも磨いてあって、だからと言って清潔すぎず居心地のいい部屋だった。
 ちょっと寄る・・・が、3時間。8人でワインを3本空け、コーヒーをおかわりしてから帰ってきた。コーヒーのときには、私の好きなクッキーも出てきた。
  (気がきいている。普通の男性ではない。)
 
 はっきりはわからなかった。男性が来る部屋なのか、女性が待つ部屋なのか。
 わからなかったけれど、いい部屋だった。
  
 私の都合でやめてしまって、交遊も途絶えてしまった。
 
  
 

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