まだ 道が描き込まれていない。   
 林だったり、草地だったり。 
 
 大島弓子の『四月怪談』を思い出す。
 れんげを探す場面。
  
 例によって、彼女のリサーチの甘さが見える漫画だけれど、そのゆるさと、登場人物たちの何かちょっと足りなさ加減が好きで、お気に入り。
 この生きている毎日を、自分を、肯定したくなる時に読み、いつも救われる。彼女の絵の線が一番かろやかで、シンプルすぎない頃の作品。
 映画化されて、足を運んだっけ。  (あれはあれでいいな。)
 
 古い地図を読む。
 自分のいない世界。
 誰かが誰かを愛し、誰かが泣き、  
 それでも日常がまわっていた世界。 
 
 誰かの喜び、悲しみ、寂しさ、そして不安。 それとはまるで別の流れのように、日常がある。
 ひとつひとつ、こなしていく。 丁寧に生活する。 それで自分を支えるんだね。
   
 すべての「あなた」たち、すべての「彼女」、
  私も、おなじように生きているよ。
 
 
    
 

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