選択

2006年10月29日
 
『水曜の朝、午前三時』を読んだ。 
文庫本コーナーで平積みになっていたので手に取った。 
もう少しこの作家を知りたいと思ったが、調べた範囲内では評価はあまりよくなくて、どの本がいいかわからない。 実際に本をぱらっと開いてみよう。 
 
大阪万博は、知っている。夏休みに親に連れられて見に行った 
たくさんの選ばれたお姉さまたちが関わっていたことも憶えている。
あの時代をいくら読んでも映像で見ても、あの不思議な興奮はわからないだろうな。よくわからないまま見に行っても熱く思い出される強いパワー。あのイベント以前と以後の違い。
ケンタッキーフライドチキンはあの場所で初めて食べた。 
 
大阪万博がテーマではない。
でも、彼女のような選択をする女性を描くにはあの時代が最適だったのだろう。
  
誰かに言われるままで選択していないようでいて、ひとは必ず選択を繰り返している。
選ばざるを得ないことを受け入れる。それも選択だ。
彼女の選んだ道を彼女は悔やんでいない。
そして封印したままで逝きたくないと・・・。 
 
小説として面白かったけれど、設定の細かいところで「何なのぉ」と思わせるものがあって、そのセンスのちょっと悪いところがいやだ。ひとりよがりだ。 
 (P7 フィリップ・マーロウ ?  やめてよ。。。)
 (P8 あの不良女などと呼ばない。「僕の母」みたいなタイプは)
     その他 多数。
  
主人公の発した印象的なあのフレーズをいただけてよかった。
読んでよかった。 
 
 
 

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