降り出した雨が勢いを増してきた。大きな公園の大きな木々を抜ける近道を選んだ。
誰もいない。 草はらの緑があざやか。このあとの予定を変更して、ずっとここにいたい。 雨の匂い 土の匂いは 後頭部まで入り込み髪の毛を伝わって後ろに抜けていく。
癒されたい私には、通り過ぎるだけでは足りない。
時間を自分に注がなくちゃいけない。
雨の日も好きだ。 晴れているときのこの世界とまるで別世界の空気と色。
雨で花が駄目になっても、それもまたおもむきがあるものだし。
頬がすっかり冷えている。
霜降。 でも、まだまだ秋は若い。
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